2009年7月16日
スケールモデルの縮尺率について
縮尺率はその目的に応じて決められる。NASAや航空機メーカーでは新型機のモックアップを作り風洞実験を行ない翼断面の性能検査や荷重、応力の検討を行なうがその際には風洞に入る縮尺率で作られる。また、スペースシャトルの開発では降下実験のために1/2スケールの模型(モックアップ)が作られている。性能検査のためには実物大模型が用いられることも多い。また建築模型などは1/100など計算が容易な縮尺で作られることが多い。これは目的がクライアントへの説明となっているためである。
プラモデルにおけるスケールモデルは、「正確な縮尺」というイメージで捉えられがちだが、実際のものをそのまま小さくしてもそのとおりに見えないことが多い。これは車や列車、航空機など、人間よりもはるかに大きいものを視認する際に、手前が大きく奥が小さく見える遠近法の原理で歪んで見えているためである。そのため各メーカーは縮小の際にある程度のデフォルメを行なう。正確に縮小されていても、実物と似て見えなければ、商品としては失敗作となってしまうからである。
例を挙げると、実物に忠実な寸法で製作されたフジミ模型製の乗用車の車両側面が胴長に見えたり、縮小比率的にはより正しいハセガワ製の隼よりも、よりデフォルメを行った日本模型製のボディーラインの方が実機のイメージを捉えているといわれたりする。
また縮小する過程において、小さくなり過ぎて再現が困難な部品の省略や、金型の都合で形状の変わる部品などが発生することも珍しくはない。そのため、スケールモデルも実在のものを通じて個人の持つイメージを投影させる模型なのではないか、という意見もある。そのため、構想段階で頓挫したため実物が製作されなかった航空機や戦車、アニメ等のフィクションに登場する架空の事物などの"スケールモデル"も存在している。
模型にふさわしいスケール、に関しては論議になることが多い。あまりに小さいスケールでは縮尺そのものの意味が失われるのではないかという指摘もある。例えば1/144で言えば1メートルはおよそ7mmとしかならない(製品素材の収縮や劣化により2~3mm違っただけで30cm以上の差が生じることなる)。が、現在主流のスケールももともと模型の出来映えやコレクション性に基づいて生まれたものではなく、設計の容易さ、設備の性能などから生み出された規格である。また、製作対象によっても左右される。自動車模型ではワイパーやメーターなどの再現のために1/24や1/16などの大きめのスケールが好まれるが、ミリタリーモデルの主流である戦車をそのスケールで作るとなるととんでもない大きさの高額商品となってしまう。また鉄道模型においても走行させて楽しむため、住宅事情等に合わせてさまざまな規格があり、一概に結論は出ない。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
プラモデルにおけるスケール論はとても興味深いですね。
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